君がいた部屋~二階階段前倉庫~
「桜が休んでるのって熱なんでしょ?あたしは違うとおもうけど…」
「だとしてもタイミング良すぎだよ。」
悠美は完全に二人が付き合ってるって思ってる。
でも、
そんな態度とらなくていいのに…
「ねぇ悠美、悠美は桜とし、井川先輩が付き合ってるのは嫌?」
「嫌っていうか、井川先輩は彼女いないって事になってたんだよ?」
「でも、そんなの嘘に決まってんじゃん。あれで彼女いないとかあり得なくない?」
「…あのね美羽、井川先輩と付き合っちゃいけないって暗黙のルールがあるの知ってる?」
暗黙の?
何それ?
聞いた事ないよ。
「ほら、井川先輩は学校のアイドルでしょ?だから絶対付き合っちゃいけないって事になってるの。」
そうなの?
って事はあたし…
学校のルール破った?!
「そうなんだ。」
「美羽本気で知らなかったの?」
「うん。」
「マジで!!まぁ今知った所で意味ないけど、井川先輩と付き合ったら虐められるんだよ。」
あたし…
凄い冒険しちゃった?