君がいた部屋~二階階段前倉庫~
翔太と付き合うって、そんなに凄い事なんだ。
考えてみればそうだ。
翔太は、本来ならあたしなんかと関わりののないような人物だ。
本当に、桜みたいな子しかつり合わない。
あたし、本当に凄い人と付き合ってたんだ。
あたしは背筋がぞっとした。
あたし、虐められてたかもしれないんだ…
「美羽?」
「あ、ご免。なんか凄すぎてさ、こわっ!!みたいな。」
「だよね、井川先輩のファンだけど、それはちょっとびびった。でもさ、だからこそ井川先輩は皆のアイドルだったんだよね。」
悠美はため息をついた。
そして、言ったんだ。