君がいた部屋~二階階段前倉庫~
あたしは、何も言えなかった。
桜はあたしの友達である事を
嫌だと思ったんだ。
もう、友達じゃないって
思ってるんだ。
あたしの頬に涙が流れた。
その涙は、
滝のように流れた。
「帰って。」
桜は静かに言った。
「…」
あたしはどうしたらいいか分からないよ。
「帰って。」
桜…
「帰ってよ!!」
桜は怒鳴った。
「もうあんたなんか友達じゃないから。」
「…」
「学校でも話しかけないで。あんたの声、二度と聞きたくない。」
「…」
すると桜はあたしを殴った。
「さっさと帰れ!!」