君がいた部屋~二階階段前倉庫~
「そうか。」
「桜、は、何があって、も…う、らぎ、ら、ないって…信じて、た…」
泣きながらだから言葉が詰まって仕方なかった。
それでも竜は、嫌な顔一つせずに話を聞いてくれた。
「あたし…何、信じたら、いいの?」
「お前馬鹿か。」
竜は言い放った。
「ここまで来たら分かるだろ?誰も信用なんか出来ないんだよ。」
何で?
何でそんな事言うの?
「翔太って男は浮気した挙げ句死んだんだろ?で、悠美とかいう奴もお前より夢をとって離れて、1番のお友達だった桜には裏切られたんだろ?」
そうだ。
皆そうやっていなくなった。
まるで、幻だったみたいに。