君がいた部屋~二階階段前倉庫~


その日、あたしは憂鬱だった。


虐められている、それに…


水泳の授業がある。


もちろん、あたしは休みだ。


体育の先生は新しい先生で、アトピーだから入れないと嘘をついた。


疑われはしなっかた。


もともとサボらないし、去年はサボってない。


あたしは安心して見学できた。


皆は嫌がりながらも水泳の授業を受けていた。


あたしは少し罪悪感を覚えた。


別に嫌だからサボったのではない。


あたしと同じような状況になれば誰だって休むはずだ。


だけど、サボったのには換わらない。


授業の後、あたしは更衣室を素通りして教室に帰ろうとした。


だが、先生に頼み事をされなかなか帰れなかった。


今日最後の授業だったし、あたしは最後まで手伝って帰った。


だが、


「三神!」


桜達だった。


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