君がいた部屋~二階階段前倉庫~


「助けてあげようか?」


坂田真紀が叫んだ。


あたしは無視してプールから上がった。


桜達は近づいて来た。


桜は言った。


「桜達優しいから手伝ってあげる。」


早苗と実穂があたしの体を乱暴に押さえつける。


そして、桜があたしのブラウスのボタンを外す。


あたしは必死で抵抗する。


このままじゃ…ばれる…


あたしの秘密…


リスカ


だがその抵抗も虚しく、すぐにあたしはキャミソール姿。


すると、浅間実穂が叫んだ。


「こいつ手首切ってる!!」


他の3人は同時にあたしの左手首を見る。


あたしは絶望を感じた。


もう終わりだ。


「こわっ!あたしリスカしてる子と遊んでたの?」


桜が大越で騒ぐ。


「えぇ!マジで!」


「リスカ!リスカ!」

浅間実穂を始め、4人はリスカコールをする。


あたしはまた逃げた。


桜達は追いかけて来なかった。


もう嫌だ…


こんなの…


もうたくさんだ…


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