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第二章
―再会―


秋野ナオと初めて出会ったのはいつだったろうか?

その辺は曖昧であまりよく覚えていない。

おそらく、学生の頃にバイトをしていた中華料理屋だったと思う。

あの頃のナオは地味で全く目立たない女だった。…と思う。

「と思う」というのは、本当に、全く記憶にないのだ。

当時俺には彼女がいて、大学を卒業する頃に別れた。

俺は正直、結婚を考えていたのでショックだった。

別れた理由は、彼女に好きな男が出来たから。

俺は食べ物がのどに通らない程落ち込んでいた。

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