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「…いや、ただ、なんとなくさ…何でナオ見たいなコが俺の事好きになるのかなあってさ…」

テレビを見ながらそういった。

「…だからあ。…あの店で働いてる時から好きだったって、いってるでしょ?…好きな理由は特にないけど…しいて言えばその優しそうな目かなあ…」

ナオは一瞬だけこちらをチラリと見て、すぐに、包丁で野菜を切り始める。

「優しそうな目?…俺そんな目してるかなあ」

「してる」

ナオは断言する。

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