0
その時、

ぴぴ ぴぴ

ぴぴ ぴぴ

携帯の電子音が耳に入る。

俺は朦朧とした意識の中、慌てて、ポケットに手を突っ込んだ。



…ない。



「あれ?」

痛みと二日酔いとで吐きそうになりながらも必死に探した。

そして、足元で赤く断続的に光っている携帯を見つける。

< 4 / 22 >

この作品をシェア

pagetop