白い天使
僕はうちへ帰り着いた。当たり前だが誰も居ない。
リビングの明かりをつけテーブルをふと見ると僕宛の手紙がある
〃俊樹へ お兄ちゃん1人残して先立つ事を許してね。お兄ちゃんならきっと強く1人で生きていける。母さんも、父さんも、里美ももう疲れてしまった。どうかお兄ちゃんは生きてほしい〃
『母さん、分かったよ。死んだりしない。安心してくれ。』
僕は手紙を見つめ返事をした。
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