白い天使
いつの間にかリビングのソファーで眠っていた僕は愛子の声で目が覚めた
『不用心ね、鍵くらいしなきゃ!』
ああ、もうそんな時間か…。
世良愛子は今夜僕の見張りにやって来たんだ。
彼女はそのまま台所へ立ち夕食を作り始めた。何しに来てるのかよく分からない

『私ね、これでも2課の副部長なの。偉いのよ。今回は自ら現場に出ますと言ったの…あなたを守るために』

愛子は背中を向けたまま僕に言った。
< 138 / 189 >

この作品をシェア

pagetop