白い天使
塚本雅文は怒りを表し僕に言った
『自分は両親が憎いです。絶対に許さない』と。僕は応えた
『眠りから覚めあなたは今の怒りからも解放されます。今はゆっくり眠る事を考えましょう』
塚本雅文は、我に帰り僕の手を握る。そして『ありがとう…』
と笑った。本当に怒りの消えた笑顔だ。僕は彼の手を最後に力強く握りしめて離した。

涙を流さず逝くのも悪くない。

僕はふと思ったよ。



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