白い天使
竹中敦と塚本雅文を先に車に乗せ僕は浜中陽子の手を引いた。

そして車に導く。先に乗せた2人はもう目を閉じていた。浜中陽子を車に乗せドアを閉めようとした
『ありがとう、ありがとう』
と浜中陽子は泣いた。
最後の最後に自分になれたのだ…。

ドアを閉め僕は彼女に微笑んだ。

安心したようにまた浜中陽子もゆっくりと目を閉じた。

見届ける間、いつもと違う感情に包まれていた。

気持ちを入れ込みすぎたのかもしれない。
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