白い天使
警察署に着くと愛子が僕を出迎えた。

行動記録をそのまま答え僕のアリバイは立証された。

警察も僕を疑う事はもう出来ない。

集団自殺のあった深夜、僕は家から一歩も出ていない。

刑事の見張りでそれが証拠になる。

完璧な勝利だ。

愛子は僕と居る時の顔は全く見せず淡々と必要な事だけを話している。
(君のお陰で圧勝だ)心の中で呟いた。

一瞬、愛子の目が僕に笑った…。
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