白い天使
額から汗が流れてきた。
手も僅かに痺れている…。
愛子は微笑み僕の頭を優しく撫でて言ったんだ
『俊樹、あなたは本当に辛かったのね。パソコンにあんな遺書を残すなんて。大丈夫よ…あなたが白い天使だとは誰にも言わない。それにあなたが死んでも白い天使は死なないのだから…』
そうか…。
僕はこの女に最初から騙されていたのか…。
それほどのショックがないのが不思議な位僕は冷静に愛子を見つめていた。

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