白い天使
愛子は勝ち誇ったように話し続けている。

僕は軽い睡魔に襲われながら静かに耳を傾けていた
『俊樹、あなたを1人で逝かせたりしないわ』
そう言って後座席のシートを上げた…。若い男女の死体が重なるように詰め込まれている、、いやまだ微かな息づかいが聞こえる、生きてる…
『君は一体…』
息が切れて上手く喋れない
『あら、1人じゃ寂しいだろうと思って白い天使が用意してくれたんじゃない』

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