白い天使
『…俊樹…本当に俊樹か?よく決心した!偉かったぞ』

泣きながら僕の肩を抱いた『父さん、ごめんよ。もう心配いらないから』

そう告げて頭を下げた。

『ハイハイ、親子なんだからもういいの!たくさん食べてね』

みんなで食べるご飯がこんなに美味しかったなんて初めて知ったよ。家族5人で10年ぶりの食卓はそんな年月など関係なく笑いで一杯だった。

ひとしきり食べて僕は部屋へ戻った。

明日の準備をしなくては…。
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