白い天使
薬を渡しワインで乾杯した。いつものように1人ずつ話しを聞いて報酬を頂く。弟の前に来た…

『遺書は兄さんの机に置いてあるから…。死なせてほしい』

どうやら本気みたいだ。弟だからと言って僕は止めたり説得したりしない。
自分の命だ…好きに使うといい。

薬が効き始めるころ僕は弟の車へ依頼人を導いた。他の車は軽自動車で狭すぎた。

弟は車に乗り込み僕を見た。そしてニッコリ微笑むとそのまま目を瞑った

『いい夢を。』
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