白い天使
僕の中の白い天使が囁いた
〃今ならまだ間に合う。助けよう〃
そしてもう1人の白い天使は
〃こいつは全てを知ってる。死んでくれると都合がいい〃
珍しく僕が動揺している…。

弟の顔を見る。なんて穏やかな顔してるんだ。
このまま逝かせてやろう…。

暫くして窓をノックする。反応がない。

『さようなら…』

僕は別れを告げ駐車場を後にした。

何故だろう?少しだけ涙が出た…。

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