かすみ草の夢
告白
私の話を、カンジ先輩はだまって聞いてくれた。
そして私が話し終えると、ハァーッとため息を一つついた。
「驚いた」
「すみません。
驚かせてしまって。
このストラップは、あの時拾ったキーホルダーの壊れた金具をはずしたものなんです。
だから、たぶんこれ、カンジ先輩のです」
「うん、そうみたいだね」
「覚えてました?あの日のこと…」
「いや。でも少し思い出した。
あの頃は、真奈美のこと知らなかったよ。
祥子からも聞いてなかったと思う。
でも女の子とぶつかったことと、かすみ草が飛び散ったこと、ぶつかった子が髪の毛をほどいたらふわふわになったのは思い出した」
そして私が話し終えると、ハァーッとため息を一つついた。
「驚いた」
「すみません。
驚かせてしまって。
このストラップは、あの時拾ったキーホルダーの壊れた金具をはずしたものなんです。
だから、たぶんこれ、カンジ先輩のです」
「うん、そうみたいだね」
「覚えてました?あの日のこと…」
「いや。でも少し思い出した。
あの頃は、真奈美のこと知らなかったよ。
祥子からも聞いてなかったと思う。
でも女の子とぶつかったことと、かすみ草が飛び散ったこと、ぶつかった子が髪の毛をほどいたらふわふわになったのは思い出した」