かすみ草の夢
「え?」

カンジ先輩が顔を上げて私を見た。

まつげの長い黒い大きな目。

見つめられると吸い込まれそう…

その目がやわらかく微笑んだ。

「でも、女の子一人じゃ大変だよ。
真奈美、ありがとな。
いいよ、俺がやるから……」

「え、でも。
カンジ先輩いつもやって下さってたし。
そろそろ私たち1年がやらないと」

私が言い募ると、隣にいた優衣と健太も手をあげてくれた。

「あー、じゃあ、私も手伝う!」

「俺も、できることがあればやるよ」

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