かすみ草の夢
荷物を部室に置いた後、送ると言うカンジ先輩をなんとか振り切って、私は一人で家に帰った。

みのりちゃんが『カンジ先輩を彼氏候補に入れてあげて』なんて言うから、なんかちょっとギクシャクしちゃった。

私もだけど、カンジ先輩も変だった。

カンジ先輩、みのりちゃんの言ったこと、気にしたのかな?

でも、それって、私のことを少しは女として意識してくれるようになったってことかも…

よかったのか、悪かったのか……

だけど、カンジ先輩、健太と私が付き合ってるって思ってたみたいだし、その誤解は解けたんだから、やっぱりよかったのか。

一歩前進って感じかな。

みのりちゃん、ありがとね。



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