かすみ草の夢
ゲレンデ
「じゃあ、先行くから、昼にレストランで落ち合おうな!」

そう言って、健太は他の男子達とスノボで颯爽とすべりおりていった。



私達はサークルのスキー合宿にきていた。

サークルで来ていると言っても、各自のレベルはさまざまなので、昼間はずっと自由行動。

レベルの合うもの同士でいくつかのグループに分かれて、それぞれにスノボやスキーを楽しんでいた。

私は、高校時代に学校のスキー合宿に参加した程度なので、スノボなどできるわけもなく、レンタルのスキーを借りた。

先にリフトを下りてコース上に進んで行った優衣が歓声をあげた。

「うわあ、見て、真奈美、すっごいきれい!」

優衣の言うとおり、眺めは最高だった。

天気に恵まれ、澄んだ真っ青な空の下には白い雪に覆われた山々が遠くまで見渡せた。

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