かすみ草の夢
「なあ、おまえら、心理学部だよな」

私達3人の顔を見渡して言う。

「最近、っていうか、ここ1年くらいなんだけど同じ夢ばっかよく見るんだよ」

「夢占いっすか?」

健太が交換したグラスを口に運びながら聞いた。

カンジ先輩は頷いて続ける。

「12、3歳の女の子がさ、両手いっぱいに花抱えて、ほら、よくバラとかと一緒に花束に入ってる白い小さい花、なんてったっけ?」

優衣が、すかさず答える。

「ああ、かすみ草ですか?」

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