かすみ草の夢
「今日もさ、午前中、上級者コースで夏希ずっとカンジ先輩にくっついててさ。
ただ一緒にすべるだけならいいんだろうけど、なんか猛烈にアピールしててさ。
カンジ先輩、ちょっと困ってたみたいなんだよ。
それもあって、昼、おまえらに声かけたんじゃないかな」
「へえ、そうだったんだ」
「だからさ、なおさらカンジ先輩、真奈美に悪いことしたって思ってるみたいだよ。
『自分の都合で誘っておいて、真奈美に危うく大怪我させそうになった』って言ってたらしい。
さっき、風呂でカンジ先輩と一緒になったやつが言ってた」
そこで、健太と優衣にそろって見つめられ、私は困ってしまった。
「べつに、そんなことないのに。
上級者コースに行くって決めたのは私なんだし。
あれは事故で、カンジ先輩が悪いわけじゃないのに」
ただ一緒にすべるだけならいいんだろうけど、なんか猛烈にアピールしててさ。
カンジ先輩、ちょっと困ってたみたいなんだよ。
それもあって、昼、おまえらに声かけたんじゃないかな」
「へえ、そうだったんだ」
「だからさ、なおさらカンジ先輩、真奈美に悪いことしたって思ってるみたいだよ。
『自分の都合で誘っておいて、真奈美に危うく大怪我させそうになった』って言ってたらしい。
さっき、風呂でカンジ先輩と一緒になったやつが言ってた」
そこで、健太と優衣にそろって見つめられ、私は困ってしまった。
「べつに、そんなことないのに。
上級者コースに行くって決めたのは私なんだし。
あれは事故で、カンジ先輩が悪いわけじゃないのに」