あなたは見られている −聖なる夜に−
「・・・あのさぁ」

ふいに冬美がボソッと呟いた。

「ん?」

砂夜は首を傾げ、冬美を見る。

「この話、したことあったっけ。」

「この話ってどんな話よ」

砂夜がそう悪戯っぽく笑って言うと、

「私、すんごい小さい時さ−・・」


冬美が話しだした。
< 3 / 27 >

この作品をシェア

pagetop