あなたは見られている −聖なる夜に−
−−−−−−・・・・・


それは、冬美が五歳の時の、クリスマスの出来事だった。


その聖なる夜、冬美はサンタクロースを信じ、寝ないで待っていた。

時刻はちょうど12時をすぎたのに、なかなかこないサンタクロース。

冬美はだんだん不安になっていき、自分の部屋のベランダから外を見て、サンタをさがそうとした。
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