*片思い*
「おい!!奥なんか俺気分悪くなってきた」

堅田君は、あたしを指差しながら言った。

「小寺はきしょいからな(笑)」

わざと、あたしの左隣の小寺君にして、あたしをかばってくれた。

奥くんは、何度もそうやって、助けてくれている。

この、教室にいる事が
怖かった。
來未ちゃんとあたしの居場所なんかどこにも、ない


ある日の夕方

來未ちゃんと帰ろうとした時、隣のクラスの前を通り過ぎようとした
教室の中で、数人の女子がいた。
「好きですとかでどーぉ?付き合いたいとか?」
「好きです。付き合って下さいでいいんじゃない!?」
「もっと何かないの〜」

何してるんだろう
誰かにラブレター書いてる様子だった。
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