毒の果実
回りを見ている瞬間…


カオリと目が合った


「クスリ」と笑ってる…
いかにも馬鹿にしてるみたいに…


「なによ…」


「は?」


もう…
私じやぁなくてもいいじゃない…

頭がパンクした


「やめてよ」

「あ?なんだよ」


下を向きながら泣くのを堪える


「私は海渡の玩具じやぁないよ!!楽屋いくなら…カオリのとこいけば…!!!」


「……なんだそれ?」


一瞬だった
今まで口にはしていなかった気持ちが出た気がした

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