永遠の片思い
学校から帰って、家に入ろうとした時、近所のおばちゃんに呼び止められた。
「ゆみちゃん!おかえり」

「ただいま~♪」

「ゆみちゃん今ちょっと時間ある?」

おばちゃんの言い方は、お茶に誘うような雰囲気とはかけ離れていたし、すごく深刻な顔で聞いてきた。

いい話じゃないな…
嫌やな…

「うん。大丈夫やで♪どうしたん?」
わざと明るく振る舞った。

「ちょっとおばちゃんの家に上がってって」
言われるままに、おばちゃんの家に上がって、出された紅茶を飲みながら、おばちゃんが口を開くのを待った。
「なぁ、ゆみちゃん。おばちゃんな、ずっと言わんとこうと思ってたんやけど…」

話を聞いたあたしは、目の前が真っ白になった。

信じられない!
あまりにもその話はあたしにはショックで、あたしの中で何かが音を立てて崩れていった…

弟が学校に行っていない…

おばちゃんが言うには、つい2ヶ月前までは毎日学校に行っていたのに、パタリと姿を見なくなったらしい。

おばちゃんは、離婚した後から、ずっとあたし達兄弟の事を注意して見ていてくれてたらしい…

気が付くと、あたしはおばちゃんの胸の中で子供のように泣いていた。

なんで?
どうしたらいい?


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