さつまいも!
「ルーイちゃん!!」

さとみが庭先で叫んでいる。もう学校へ行く時間だ。

「はいはい」
私は髪先をくるくる回しながら、かばんを持って外に出た。

さとみがこっちを向いて、にやっと笑う。

「いい加減、自分で準備して!」

私は枝毛を契りながら、つぶやくように言った。

「だったら、さとみもちゃん付けやめなよー。何年付きあってると思ってんのよ」

「ふふっ」とさとみは微笑む。
こうゆうところ、可愛いんだよね。何気なく、男子のツボ突いてくるんだよ~。
そのツボにハマリまくるすごくギャルイ私。


そんなさとみを毎日独占する私は、毎朝このようなやり取りをしている。


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