僕の彼女は腐女子です。
第一章 日常
一日の始まり
『ひろき、さつきね、大きくなったら、ひろきのお嫁さんになる!!』
『ぼくも、さつきと結婚する!』
あれ?なんだろう…夢、だよね。
小さいときの夢。
『約束』
『約束ね!』
幼稚で、簡単な口約束。
小指を絡ませて歌った、指切りげんまん。
『『指きった!!』』
悲しくなるほど優しい日の思い出。
皐月は…覚えてるのかな?
僕の、小さいプロポーズ。
"おい、早く起きろよ。
早く起きないと、また襲うぜ?"
「!?」
一気に夢の中から引きずり出される、嫌な感覚。
まだフワフワした夢の中にいたいのに、携帯から流れてくるメッセージが、僕の眠気を覚ました。
いや…覚ました、なんて可愛い感じじゃない。
ぶっ飛ばした、が正しいだろう。
「ったく…人の携帯のアラーム、そんな音に設定すんなって言ってたはずなのに…」
僕はむくりと起き上がると、寝癖がついているであろう髪をぐしゃぐしゃとかき混ぜた。
「皐月の馬鹿…!」
そして僕は憎々しげに呟くと、まだ6:30を指し示している時計を見て、着替え始めた。
『ぼくも、さつきと結婚する!』
あれ?なんだろう…夢、だよね。
小さいときの夢。
『約束』
『約束ね!』
幼稚で、簡単な口約束。
小指を絡ませて歌った、指切りげんまん。
『『指きった!!』』
悲しくなるほど優しい日の思い出。
皐月は…覚えてるのかな?
僕の、小さいプロポーズ。
"おい、早く起きろよ。
早く起きないと、また襲うぜ?"
「!?」
一気に夢の中から引きずり出される、嫌な感覚。
まだフワフワした夢の中にいたいのに、携帯から流れてくるメッセージが、僕の眠気を覚ました。
いや…覚ました、なんて可愛い感じじゃない。
ぶっ飛ばした、が正しいだろう。
「ったく…人の携帯のアラーム、そんな音に設定すんなって言ってたはずなのに…」
僕はむくりと起き上がると、寝癖がついているであろう髪をぐしゃぐしゃとかき混ぜた。
「皐月の馬鹿…!」
そして僕は憎々しげに呟くと、まだ6:30を指し示している時計を見て、着替え始めた。