僕の彼女は腐女子です。
「というか、何なの?そのキャリー」

そうなのだ。
皐月は、何のためにあるんだというくらいに大きいキャリーケースをカラカラと引いて、電車に乗っていた。

「何って…コス衣装入ってんの」

「え。マジで」

「マジで」

なんてこったい!

まさかのまさかだよ!
平将門もびっくりだよ!!(←興奮しすぎて訳分からない洋貴)

「てか、なんでそんなにあるの?」

「そんなに多いように見える?服が一着と小物しか入ってないんだけどな…」

それでその大きさなのか。
侮りがたし、コスプレ!

「まぁ、今回は某有名ゲームメーカーが出したゲームの男性キャラのコスやってもらうから」

「え、でもさぁ…僕眼鏡無いと見えないんだけど」

「そこはご心配なく。やってもらうのは、18禁BLゲームの受けキャラだから」

「やっぱり受けなのか」

え?突っ込むべきところはそこじゃないって?

気にしないで…って、前にもこんな感じのこと言ってた気がする。(遠い目)

そんな感じでグダグダやっていたら、電車はあっという間に、僕たちを目的地まで運んでいた。

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