僕の彼女は腐女子です。
予想を裏切ってくれないその答えに脱力しながらも、足はちゃんと動いていたらしく、皐月に「会場着いたよ~」と上機嫌な声で言われた。

くそぉ…!いつか反撃してやる…!!

「てか…」

「うん?」

「会場デカくね?」

「うーん…オールジャンルの中では、かなり規模は小さい方だよ?」

嘘だ!

僕は思わず心の中で叫んだ。
そりゃそうだ。普通に見て、千人とか入りそうなホールを貸し切ってやるなんて、何考えてんだ!

「ねぇ、何処でそのイベントとやらはやるの?」

「えーっと…。とりあえず中入ろ?もうサークル参加者は会場入り出来る時間だし。多分ユリ姐さんはもう入ってるだろうし」

「うん」

そしてテクテクと廊下を歩いて行くと、多目的ホールというとこに出た。
プレートには垂れ幕?かな?がかかっていて、『革命☆少年少女』というなんとも素晴らしい一文があった。

あぁ…確かに革命ですよね。
というか、少なくても僕にとってこのイベントはいろんな意味で革命だよ。

そして僕は、革命の場へと足を踏み入れた。

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