僕の彼女は腐女子です。

「洋貴、もうそろそろ一般会場するから、用意してね」

「あ、うん」

落ち着いたらしい皐月がにっこりと笑いながら僕に告げた。

あ、機嫌良いな…。

僕は彼女のその笑顔を見て、何の疑いとかそういう邪な思いを持たず、そう思ったのだった。

だが、彼女の言葉はある意味地獄への招待状のような意味を持っていることに、学習能力の低い僕は気付かなかった。

あぁ、あの時気付いていれば…いや、気付いて抵抗していたとしても、結局僕は彼女に甘いから、逃げられなかっただろうし…。

とりあえず、軽い気持ちでコスプレの承諾をしてしまった過去の僕を全力で恨みたい。

そして、思いっきり殴りたいですorz