僕の彼女は腐女子です。
すると、またカシャッという音がして音のした方を振り向くと、何人かの女の子がデジカメを持って息を荒くしていた。

「拗ねてる表情キタ──(*´∀`*)──」

緩んでます。思いっきり緩んでますから。

「可愛すぎる…!もう誰かに襲われてしまえ……!!」

それは男になんですよね?
僕に対する嫌がらせですか。僕はノーマルですよ!

「私としては、黒髪で前髪長めの、背の高い無口くんに襲われてほしい」

いや、皐月もなんでそこに加わってるんだ。
発言については突っ込まないから、せめてそのことについては突っ込ませてくれ…!

「「あー、分かりますー」」

「でしょう!?」

分かっちゃうの!?
分からないでほしかったなぁ…!!

ていうか、こんなに可愛い女の子に囲まれて嬉しさとは違う涙が出そうなのはなんでだろう…。

あ、なんか目の前が霞んで見えるや…。

< 27 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop