僕の彼女は腐女子です。
「僕がこんなんで喜ぶはずないだろー!?」

僕は朝っぱらから叫んでるのなんて、日常茶飯事だけど。

「もー。いっつもうるさいよ、洋貴」

「原因が、んなこと言うなー!」

僕がいつもお笑いのように突っ込んでるのは、自分のせいだといい加減自覚してほしいものだ。

「洋貴、皐月ちゃん待たせちゃ駄目じゃない!ほら、早く朝ごはん食べちゃいなさい」

母さんがいつものように僕の食器に、ご飯とかをよそう。
味噌や白米の、いい匂いがするこの時間は、僕の好きな時間のひとつだ。

「うん。せっかく早く起きたしね」

僕はテーブルにつくと、目の前に置かれていく朝食に目を輝かせた。

「いっただっきまーす!」

声高らかに、いただきますと言うと、僕は箸を取って食べ始めた。

「それにしても…」

ん?

「洋貴にまた怒られちゃったね。私はただ、喜んでもらいたいだけなのに」

あれ?なんか真面目に言い出した。
というか、これが朝食を食べてる相手に言ってる図って、なんかかなりシュールな図だよね。

笑いにしかなんないよ、これ。
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