僕の彼女は腐女子です。
お母さんの、のんびりした声にハッとして時計を見てみると、無情にも時計は八時を示したところだった。

「「遅刻ー!!」」

「行ってきまーす」

「はい、洋貴も皐月ちゃんも壱貴(イツキ)も行ってらっしゃい」

慌ただしく出ていく僕らと、のんびりした様子で家を出る弟の壱貴を。お母さんはニコニコと笑って送り出してくれる。

「「行ってきます!」」

「気をつけて行ってらっしゃい」

僕らは少し気恥ずかしくなりながら、笑って学校へと走り出した。

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