ゆきだるま
ゆきだるま
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――――――――
けっこう雪が積もってきた。
ベンチに積もった雪で
小さなゆきだるまを
つくってみた。
「...なんか...私とは
正反対だね。君は。
そんな楽しそうな顔して。
私なんてさっきも
上手く...喋れなくて...。」
自分で作った
ゆきだるまに
語りかけた。
「見えてるのかな。私の存在。
遥斗くんの目に映ってるのかな...。
あの時、教科書見せてくれて
ありがとう、って
いつか言えるかな。
好き...っていつか
ちゃんと伝えられるかな...。
伝わるかな...。」
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けっこう雪が積もってきた。
ベンチに積もった雪で
小さなゆきだるまを
つくってみた。
「...なんか...私とは
正反対だね。君は。
そんな楽しそうな顔して。
私なんてさっきも
上手く...喋れなくて...。」
自分で作った
ゆきだるまに
語りかけた。
「見えてるのかな。私の存在。
遥斗くんの目に映ってるのかな...。
あの時、教科書見せてくれて
ありがとう、って
いつか言えるかな。
好き...っていつか
ちゃんと伝えられるかな...。
伝わるかな...。」