ストロベリー★ショートケーキ
#第5章
~ありさSIDE~
ピピピピ...
うるさい目覚まし時計の音で目を覚ました
「あ――眠い」
あと5分...と思いながらもう一度まぶたを閉じかけたけれど
『いけないいけない..着替えなきゃ』
そう思って布団から抜け出した
制服の袖に手を通して...
鏡の前で念入りにメイクをする
入学したての頃はまだメイクの未熟者で、
ただアイラインをひいて、
マスカラぬって、
たまにグロスを塗る程度だったけれど
今となれば、自分で言うのも何だけど、
そんな過去があったなんて信じられないほどの出来。
髪も巻いて、
「今日はネクタイにしよ!」
身だしなみを整えて
カバンとケータイを持ってリビングへと向かった。