秘密の片思い
「おいしそう!」


愛がケーキを見て言うと日菜が満面に笑みを浮かべる。


「でしょ~ 千波くんが昨日、有名パティシエさんからいただいたの」


どうぞどうぞと進める日菜は所帯じみたところが無くいつ見ても可愛らしい。


一人で街を歩かせたら千波様は心配なんだろうな~と思ったり。


「うん めちゃくちゃおいしいよ このケーキ♪」


さっき、朝食をかねたブランチを取ったばかりなのにケーキなんて食べてしまっている。


しかもおいしい。


「おいしいね 幸せ~」


日菜も嬉しそうに笑う。



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