秘密の片思い
やっと終わって机の上を片付ける。


まだ手のつけられていないベーグルを手にしてバッグの中に入れる。


食欲が無かった。


今日一日コーヒーばかり飲んでいて胃が痛い。



* * * * *


愛は会社を出ると駅に向かう。


愛の会社のある駅から郁斗のマンションまでは6駅ほどの距離だ。


駅に着くと郁斗の携帯に電話をかける。




~~~~♪ ~~~~♪


音が鳴るばかりで郁斗は出ない。


「出ない・・・」


~~~~♪



『悪い!』


電話を切ろうとした時、郁斗の慌てた声が聞こえた。


「郁斗・・・」


『風呂に入っていたんだ』



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