秘密の片思い
ふわりと白いシーツの上に降ろされる。


すぐに郁斗が覆いかぶさり唇を重ねた。


じらすような口づけに愛は泣きそうになった。



(これが最後・・・)


「愛?泣いているのか?」


キスをやめて郁斗が愛を見た。


目と目があった愛の目は潤んでいた。


そして瞬きをすると涙が目尻を伝わり、白いシーツに落ちた。


「愛?どうしたんだ?」

涙に驚いた郁斗は愛の身体を起こした。


「郁斗・・・・なんでもないの ・・・幸せだから・・・泣いちゃった・・・」

目を伏せて自分から郁斗の唇に唇を重ねた。



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