秘密の片思い
「それでもダメだったんです 申し訳ありませんでした」

愛は頭を下げた。


「貴方を過信していたようね がっかりしたわ」


そう言うと犬でも追い払うように手を振られ愛は部屋を出た。






「っ・・・・」

編集長室を出て壁に寄りかかる。


胃がしくしくと痛み始める。


痛みを堪えて愛は休憩室へ向かった。





休憩室には誰もいなくホッとした。


(朝から何も口にしていないから胃が痛むんだよね)


愛は自販機にコインを入れてミルクティーを押した。


大きな音をたててミルクティーの缶が落ちた。




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