秘密の片思い
イスに座ってプルトップを上げる。


何も口にしたくない気分なのだが胃に少しでも入れたかった。


「胃潰瘍になっちゃったかも・・・」


郁斗と会ってから生活が乱れてしまった。


ううん・・・生活じゃないか・・・気持ちだ。



「どこか遠くに行きたいな・・・・・」


ぽつり呟く。


何もかも放棄したい気分だった。


仕事も恋愛も。


胃が少し落ち着くと愛は自分の机に戻って行った。




< 172 / 646 >

この作品をシェア

pagetop