秘密の片思い
「モデルよ あなたなら喜んで事務所に紹介するんだけど?」


「い、いいえ あたしなんてとんでもない! それにあたしは裏方の方が好きですから」


とんでもないと言うように顔の前で両手を振った。


「そう?残念ね」



* * * * *



「ありがとうございました また来月もよろしくお願致します」


玄関で礼儀正しくお辞儀をしてマンションを出た愛は会社に向かった。




会社の近くで携帯が振動した。


(郁斗だ・・・・)


愛は出なかった。


出たい気持ちを堪える。


(しばらく距離をおけば気持ちも落ち着くはず・・・・)



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