秘密の片思い
その夜、家に戻るとちょうど日菜からメールが入った。


<8月4日の土曜日 郁斗の実家でパーティーを開く事になったよ 時間は12時から 楽しみにしているね>


愛が先日言ったとおりの日だった。


「本当にその日にしちゃったんだ・・・・」


出ないと決めていても日菜への返信には<了解>で送る。


それから携帯の電源を切った。


祐一郎からの電話が怖い。


(次に何を言われるのか・・・あんなに彼を意固地にさせてしまったのはあたしのせい・・・)


そして郁斗からかかってきたら出てしまいそうな自分が怖かった。




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