秘密の片思い
カードキーを使って部屋に入った。


リゾート地のホテルらしくベッドは一つだがダブルベッド。


愛はベッドの端に腰をかけた。


今日はこのホテルに泊まることにした。


先ほどの郁斗との会話が尾を引いていて平常心でいられない。



夏のこの時期に空いていたのは奇跡だ。



ここのホテルは人気の高いホテルなのだから。


ただし、海側ではなく山側。


ロマンチックな夏を求めるのなら海側が最適だろう。
ともあれ、部屋が空いていて良かった。



「何も考えずに寝よう・・・」



愛は倒れこむようにベッドに横になり目蓋を閉じた。



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