秘密の片思い
愛は力なく床の上に座った。


足に力が入らなくなった。


(郁斗・・・・)


涙が止まらない。


(あたしたちは何だったんだろう・・・・貴方には婚約者がいて、あたしには彼氏がいた・・・)


<幸せになれよ>


最後の言葉が胸を突いた。


(胸が痛いよ・・・郁斗・・・・少しでもあたしの事が好きだった?)






その日、愛は久しぶりに声を出して泣いた。







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