秘密の片思い
「愛、大丈夫?あの編集室って刺激が強くない?」


そう聞くのは主任の相沢 美奈子が言う。


「今の所、そんなに刺激は・・・」


「徹夜もありの編集室らしいから身体には気をつけてね?」


「はい ありがとうございます」


愛は笑顔で答えた。



話が途切れた時、仁美が郁斗の名前を出した。


「愛さん、高校のとき、サッカー選手の朝倉さんと同級生だったんですね?」


リラックスしていた愛の体が一瞬にしてこわばった。


ここで郁斗の話が出るとはまったく思っていなかった。


「仁美ちゃん・・・どこでそれを?」


聞いていた涼子が口を挟む。




< 202 / 646 >

この作品をシェア

pagetop